篠山ABCマラソン
2010-03-07


篠山ABCマラソンに参加した。今シーズン最後のレースだ。
レースに際して、いつものように3段階の目標を立てた。

@自己ベスト、3時間7分21秒の更新
A3時間切り、(サブスリー)
B2時間55分以内

いずれの目標も2月の丸亀国際ハーフの1時間21分11秒から計算すると達成可能なものだ。

スタート時の天候は、気温4度、北の風2〜3m/s、冷たい雨が降っていた。
雨が降っているので、アップはほどほどにして、最初の数キロをアップ代わりに走り、身体が温もってきたらキロ4分10秒を目処に走ろうと考えていた。
ランパン、ランシャツに、手袋、透明のビニールのゴミ袋をかぶり、スタート地点に立った。
10:40にスタートの号砲、私は陸連登録しているので前からのスタートなのに渋滞が激しく、中々前に進みまない。1kmの通過は5分42秒、予想以上に遅く、少し焦りそうになるが、焦らないように自分に言い聞かせる。2kmでゲストの有森裕子さんを抜きた。ペースはキロ4分19秒に上がりた。まずまずだ。3kmを過ぎてゴミ袋を脱いだ。風速5〜6mに達しそうな強い横風と向かい風、それでも結構な汗が出ている。5kmでゴミ袋を捨て、7kmで手袋を脱ぎランパンにはさむ。ゼリー飲料を入れた重たいウェストポーチが冷たく冷え切った腹部の脂肪にこすれている。お腹がまっ赤になっている。手袋を脱ぐと身体が楽になり、勝手にペースが上がった。キロ4分13秒、12秒、11秒、走りにリズムが出てくる。10kmまではこの状態が続く。11kmからまた向かい風でペースダウン、4分20秒前後まで落ちる、無茶苦茶焦るが無理せずに走る。呼吸は全然苦しくない。30km、いや25kmくらいから爆発させるぞと言い聞かせて走る。宮田の交差点を過ぎた上り坂に差し掛かる、周囲のランナーのペースが落ちてきた。私は上り坂に慣れているので、どんどん抜ける、面白いように抜ける。上り坂なのにどんどんペースが上がってしまう。呼吸は楽チンだ。下り坂に差し掛かりさらにペースが上がる、ここで力を温存しようと意識的にスピードを落とした。15kmを過ぎて横風を受けながら平地を走る。一度、落としたペースが戻らない。「なぜ?横風のせいか?」。呼吸は全く乱れていない。17kmを過ぎる、この辺りは風が吹いていない、4分10秒前後にペースを上げようと試みる、しかし、上がらない。4分17秒。焦りが強くなる。18km、突然、「KAN-Dさ〜ん!」という声が聞こえた。田中千洋さんと子供さん、お姉さんの応援だ。思いがけない応援に元気付けられて、気持ちが軽くなる。
ハーフ地点を通過、タイムを見ると1時間31分50秒台、「残り半分をこれ以上のスピードで走れそうにない。あぁ、これでサブスリーは無理だ」と思った瞬間、ガクッとスピードが落ちた。
ハーフ地点を過ぎてからの上り坂、周囲のランナーがペースダウン、またもや面白いほど抜ける。これに気を良くして、25kmにかけての下り坂をリラックスして走り、体力を復活させようと考えた。ところが、23kmから24kmにかけて、左ふとももの裏に痺れが出始めた。神経痛だ。太ももから腰にかけて重だるい痛みと痺れが広がって行く。下り坂に差し掛かり、風も追い風、力を抜きつつリズムを意識してペースを上げようとする。気持ちはキロ3分50秒台のペース、ところがGPSウォッチを見るとキロ4分10秒台に留まっていた。
焦りが諦めに変わった。「もう無理、自己ベストは更新できるだろうけれど、後18kmは辛いなぁ」、弱気が顔を出す。元気を出そうと持参したゼリー飲料を飲もうとした。しかし、手がかじかんでキャップを開けることができない。歯でキャップを開けたが、ゼリーがこぼれて左手がベタベタになってしまった。
左手の薬指と小指、中指と人差し指がベタベタとひっつく。気色悪くて、腕を振るたびに非常に気になる。給水ポイントのたびに水を取り、少しづつ手を洗っていった。しかし、なかなかベタベタが取れず、さらにペースが落ちる。それでもキロ4分20秒台は維持しようと、GPSウォッチをにらみながら走り続ける。

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